2009年11月20日 (08:33)
だいじょうぶ。の本 レビュー
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待望の本が届き、心地よくページをめくっています。

久しぶりに良い本に出逢いました。
というか、この本が、
こっちへおいで、と手招きしていたように感じます。
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だいじょうぶ。の本 文・中島未月 写真・奥中尚美
どうしたんでしょうか。
美しい写真と、ことのはに接しているうちに、
涙がこぼれそうになるなんて……。
癒される写真と5行詩とのコラボレーション。
イメージ写真と詩のような言葉の合体。
そういう本はこれまでも、かなりの数が出版されてきました。
古くはこんな本もありました。
⇒とれたての短歌です
俵 万智と浅井慎平という豪華な顔合わせということもあり、
発表当時は話題になりました。
確かに、歌も写真も、巧みでした。
でも、私はあまり動かされなかったんです。
出版社から企画が出され、二人ともプロの技術で、そつなくこなしている、
そんな感じがして、
ちょっと引いてしまったのを憶えています。
では、「だいじょうぶ。の本」は、どうか。
比較するのも変ですが、
純度はこちらの方が高いです。
素朴さ、丁寧さ、そうしたものが、
静かですが、確かな感動を呼び覚ましてくれます。
いえ、そうした感想さえも無意味だと思えるほど、
純粋な世界が目の前に広がってゆくのです。
「風景とは魂の状態のことである」という、
ルソーの言葉をご存知でしょうか。
要するに、人は風景に自らの魂が移っている様を見ているのだということです。
思えば、目に映るもの、すべてに自分は反映されます。
10年前に見た映画を久しぶりに見たけれど、
まったく違う印象を受けた、
そういう経験は多くの人が持っているかと思います。
それは、人は映画を見ながら、
同時にそこに自分自身を投影しているからです。
「だいじょうぶ。の本」を開いていると、
自分自身が鮮明に見えてきました。
それはたぶん、この本の世界は曇りなく磨かれた鏡のように澄み切っているからでしょう。
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